光と陰影を感じる住まい
夫婦ともにのデザイン系の職ということもあり、どことなく美術館のようなきれいで落ち着いた雰囲気を目指した。購入した土地は住宅密集地。外からの目線を気にすることなく暮らせるよう中庭を取り入れプライバシーを確保。また、リビングと中庭の境界が曖昧な空間に仕上げ、全体が広く見える工夫もポイント。 『きれいな影を作りたい。』そんなご要望に応え、明るすぎず暗すぎない、光の緩急を意識したお家になっている。歳を重ねるごとにより好きになっていけるようシンプルな和モダンの家になった。
住宅密集地の土地を購入したため、周囲の目線が気にならないように中庭に囲んだ。
外壁材を内装までつなげ、室内と屋外の天井も同じ高さに設計することで、まるで室内のような中庭になった。また、夏場の強い日差しを遮る設計になっており、カーテンを開けていても快適に過ごせる。
木をふんだんに使ったダイニング空間。天井付けの窓が優しい光を取り込む。
シンプルな空間に全く違和感のないタタミコーナー。エアコンや収納もできる限り目立たないように工夫されている。
洗面ボールまですべてモルタルで仕上げた洗面。
2Fのトップライト。リビング北側にある吹抜けから柔らかく光が降り注いでくる。
シンプルきれいな雰囲気を作るため、あえて自然光を採らず、照明だけで落ち着いた空間になった。